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当社設立以前に手掛けていた法人で、支援を仰いでいた企業の倒産余波を受け自身も一度倒産を経験。この倒産により多額の負債を背負うも完済。平成11年新たに当社を設立。当社の運営に当たっては、倒産経験から与信余力を勘案しつつ、前回のように特定の支援先に資金依存することなく、また人を雇うことの責任の重さを教訓として運営に当たっている。
所在地 | 京都府 |
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業種 | サービス業 |
従業員数 | 450名 |
設立・創業 | 設立:平成11年9月/創業:平成11年4月 |
事業分野 | 人材派遣、人材開発 |
事業概要 | IT、システムエンジニア、電子、電気、機械等の分野に特化した技術者派遣を主体に人材紹介、就職支援等を手掛ける。就職支援ではビジネススクール(関連会社運営)や人材育成のシステム開発等、人材育成に絡む事業展開を行っている。 |
社長の年齢 | 30歳代 |
創業時の属性 (職業) |
会社勤務(中途退社) |
当社設立以前に手掛けていた法人で、支援を仰いでいた企業の倒産余波を受け自身も一度倒産を経験している。この倒産により多額の負債を背負うも完済し、平成11年新たに当社を設立、業容を順調に拡大している。
半導体ウエハの洗浄装置会社に入社し、3年間電気制御技術者やセールスエンジニアとして働く。そして、仕事を通じて知り合った資産家から起業支援の約束を取り付け、資金の全面的バックアップを受けて事務所を開設し、社員集め等の面倒もみてもらい、24歳の時に、半導体製造装置や精密機械の設計、開発会社を起業。この資産家の人脈の力を借りて、営業力と必至の努力もあり、一時は月商1,500万円、社員13名を抱えるまでになった。
しかし、創業3年目に、バックアップしてくれたこの資産家の企業が経営多角化の失敗から倒産。その余波から連鎖倒産する。その際、手持ちの資金で社員の給料を払い不足分は消費者金融等で調達。これにより約1500万円の負債を抱える結果となった。この負債を約4年で返済した後、平成11年に新会社を設立。前回の教訓を活かした堅実な経営を行い、現在までに特に大きな問題は発生していない。ただ、会社設立当初は企業としての信用が無く、資金的な面でかなり苦労した。結果、高金利(3%程度)での借入による資金調達を行わなければならず、収益確保に苦労した。
倒産時の負債については、長距離トラックの運転手や余った時間でソフトウエア開発の下請けを行い、一時的に親からの援助も受けた。これにより約4年で負債を完済。平成11年に再度当社を設立するに至っている。
ベンチャー企業であるが故の与信不足
与信不足から、金融機関から容易に資金提供を受ける事が出来ず、資産家が経営する支援先企業に全面的に資金面を依存してしまった。また、現在の会社においても当初は与信不足が否めない状況にあったが、現在は一定の取引基盤を築き相応の与信を得ている。
依存度の高い支援先の倒産余波
与信不足から、金融機関からの資金調達が難しく、支援先企業に全面的に資金面を依存していたが、経営面でも取引先として支援企業と密な依存関係になっていたため、支援先の倒産に伴って当社も連鎖的に倒産に至った。
ベンチャー故の資金調達の難しさは起業時から把握できていた事であり、創業当初からこれらの資金調達についても計画をしっかりと立て、特定先からの過度の資金依存は避けるべきであった。
バブル崩壊後の余波からようやく立ち直りの兆しを見せつつある時期でもあったが、国内景気低迷は依然低迷した状況にあったと思う。
以前経営していた会社を倒産させた事から、特定先からの過度の資金依存とならなければ連鎖倒産は避けられたと思う。過度の資金依存は連鎖倒産の可能性を抱える事となる。経営者としては、人を雇う以上その責務は非常に重く、また、常に万が一に備えなければならないという事が教訓となった。
以前の会社を倒産させた事で、過度の資金依存は連鎖倒産の危険性を秘めている事が身を持って経験できた。また、経営者としは人を雇う責務の重さを痛感した。しかし、反面では、逃げないで向かって行く事、最後までやり遂げることの大切さも身に染みた。今後も今行っている事業を成功させ、決意を持って諦めなければ、あらゆる目標を達成できる事を示して行きたい。