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中古自動車販売事業の多角化の失敗の実例をご説明します。会社の経営不振にお悩みの経営者の方は、サンベル法律事務所にご相談下さい。

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68 小売卸売業の経営の失敗(2):中古自動車販売事業の多角化

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会社の経営の失敗、倒産の実例紹介のコラムです。

ここでは、中古自動車販売事業の多角化に失敗した実例をご説明致します。内容は、経済産業省の公表資料「ベンチャー企業の経営危機データベース」に基づいており、弁護士鈴木が適宜修正編集等しています。


会社経営の失敗の概要


 中古自動車販売事業の多角化に失敗し事業の見直しへ

経営の多角化を図り事業の拡大を目指してしてきたが、新規の事業展開に向けての売上予測・費用計算など経営計画に不備があり、また資金面と人材面の基盤整備も不十分で、マーケット面でユーザーニーズの転換への対応も遅れたため、結果として事業の見直しに迫られることとなった。

 企業プロフィール

所在地 愛知県
業種 小売・卸売業
従業員数 103名
設立・創業 設立:平成6年11月/創業:平成4年9月
事業分野 中古自動車販売、自動車修理整備、自動車板金オークション運営、ソリューションシステム事業
事業概要 中古車買取販売・車検整備などのカーアフターマーケット事業、自動車板金ネットオークション事業によるカーライフ事業部門と、自動車ポータルサイト事業、動画配信システム事業、システム開発事業からなるソリューションシステム事業部門の2事業部門体制を敷く。主力事業は自動車板金塗装の受発注オークションをインターネットで行うもので、1台の修理車両に複数の板金塗装業者がリアルタイムで入札を行うシステムである。自動車ポータルサイト及び動画配信サイト、某企業を合併し携帯電話のコンテンツ事業も手掛ける。
社長の年齢 29歳以下
創業時の属性
(職業)
その他(個人事業主)


会社経営の失敗の詳細


 結論

自動車板金オークション事業での成功の後、関連会社を設立しネットソリューション分野へ積極的に事業を拡大し多角化を図ったが、経営計画が十分ではないまま推進してきたことで、資金負担が高まり、事業の見直しを余儀なくされた。

 設立から成功までの経緯

創業当初は自動車修理業のみを行っていたが、以後、自動車車検事業、中古自動車販売と事業を拡大させていった。業績拡大の契機となったのが、代表者が長年にわたり構想し、平成14年から開始した自動車板金ネットオークションであった。全国にフランチャイズ展開することで急激に拡大。その後、自動車板金ネットオークション事業に買取事業を加え、総合映像配信事業も開始するなど、新規事業を展開し、事業規模は順次拡大していった。

 トラブル・失敗・課題に至る経緯

自動車板金オークションを展開する際にシステム構築や先行する宣伝広告費負担が大きくなっていった。これに加えて、自動車板金オークション事業での成功の後、関連会社を設立し、ネットソリューション分野へ積極的に事業を拡大していったが、同社への投資負担も大きく、一時的に資金状況が厳しくなった。相次いで新規事業を展開していったが、一部の事業で成果がでない状況となり、事業の見直しを余儀なくされることとなった。

 対処と結果

資金面に関しては随時第三者割当増資を実施することで対応したほか、ネットソリューション分野で多角的に展開してきた事業を再度見直し、投資したもののユーザーニーズから外れて効果がでないと判断した事業については、必要に応じて業態転換をするなど、取捨選択していった。結果、売上高は伸び悩んだものの収益面での回復を見せ、経営資源を集中させたことで人材の余裕もでき、新たな事業展開を模索できる態勢が整いつつある。

 原因

(1) 特性

社内体制の未整備
もともと資金的基盤が未成熟な部分があったほか、多角的に事業展開していく上で、人材の育成が充分にできていなかった。

(2) 要因

経営計画が不十分であった
新規の事業展開に向けての市場予測、売上予測や費用計算などが不十分であった。対象となるマーケットにおいてもユーザーニーズの転換が起きたが、それへの対応が遅れた。

 経営判断の問題点

ネットソリューション分野へ事業を多角化していくための前提となる売上予測、費用計算などの経営計画の不備とともに、事業展開後のユーザーニーズの変換に対する対応の遅さ。

 背景

当初は積極的であった金融機関の融資態度に変化があり、資金政策にやや狂いが生じた。また、ネットソリューション事業においては他社との競合が激しく、当初見込んでいたほどの受注を得られなかった。中古車販売事業においては、国内での新車販売が伸び悩んだことから優良な中古車の出品が乏しかった。原油高が続いたことなども影響した。

 得られた教訓

自動車板金オークション事業については世の中のニーズにマッチして、順調に拡大してきたが、ニーズを確信できたことで、経験が浅いにもかかわらず、大きなチャレンジをしてしまった。また、ネットソリューション事業において、立て続けに新規事業に取り組んだことで結果的にカベにぶつかってしまったが、今になって考えると、もう少し慎重に経営計画を検討したうえで事業展開を進めていく必要があった。綿密な経営計画の検討が重要であると再確認した。しかし一方で、実際にカベにぶつかったり、失敗を経験してみないと理解できないものでもあると感じている。その意味でも、事業への積極性を失うことなく常にチャレンジしていくスタンスは変えることなく、充分な経営計画の検討を重ね、実行に移していく。マーケットニーズを敏感に感じ取り、状況によって事業の取捨選択により経営資源を集中すべきかどうかの判断を、正確かつ迅速に行うことが重要であると思う。

 後日談

経営計画を作成したときは完璧なものであると確信して実行に移した事業でも、結果としてヒヤリとする経験やカベにぶつかったことで、初めてその計画の不十分さを実感するものである。実際に経験しなければ理解できないものであり、それを繰り返していくうちに成長していくものだと感じている。

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